人気シリーズの第4作目。今回はハリーの最大の敵、ヴォルデモートの復活に直面する。監督はシリーズ初のイギリス人、マイク・ニューウェル。出演は前作同様ダニエル・ラドクリフらがつとめる。
「ハリー・ポッターなんて何で見るの」と先日アンチハリーポッターの知人に聞かれたのだが、そのとき、僕はうまい返答をすることができなかった。
僕は「ハリー・ポッター」シリーズは決して質の高い作品とは思ってはいない。映像などは金をかけているだけになかなかの出来だとは思うものの、エピソードは詰め込みすぎだし、それゆえに説明不足になっている感は否定できない。
それでも見続けてしまうのは、結局の所、惰性でしかない。とりあえず流行っているし、これまでずっと見続けてきたから見る。その程度の消極的な理由による所が大きい。
今回の「炎のゴブレット」だが、これまでの「ハリー・ポッター」シリーズの感想を引き継ぐような出来栄えとなっている。映像は相変わらず、CGを駆使して派手に作られているし、物語自体もエンタメらしく、それなりに楽しめるようにはできている。
しかしストーリーの粗は多い。もっとも僕が前作までの内容を奇麗に忘れているということもあるのだけど。
またストーリーが詰め込みすぎのため、物語に溜めが無いのも気になる(無駄にあるのも問題だけど)。だから物語が薄っぺらい感じがしてしまう。
例えばロンが不機嫌になるシーン。それはわからなくもないけれど、もう少し丁寧に描いてしかるべきだったのではないだろうか(もっとも全てを丁寧に描いたら、前編と後編に分けるしかない。それもファンではない人間には困ってしまうのだが)。
結論を書いてしまえば、多分僕はこのシリーズに飽きてきているのだろう。だから細かい粗にばかり目が行ってしまう。今後もまだシリーズは続く。最後まで見通したほうがいいのか、若干悩み始めている。
評価:★★(満点は★★★★★)
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